当院の虫歯治療の基本的な考え方
非常に早期の虫歯 (C₀~C₁:エナメル質限局)
歯を削る必要性がない場合は、フッ素を塗布して歯質強化と虫歯の進行抑制を図ります。
中程度の虫歯 (C₂)
虫歯を除去し、神経保護をした後、詰め物をしたりかぶせます。
少し前は、虫歯を削らずにお薬で治す治療法もありましたが、薬の効果が持続させるのが難しく、現在当院では行っておりません。
重度の虫歯 (C₃~C₄)
神経が生きているC₃の歯は、神経をとります。炎症が強く、麻酔の利きにくい状態の場合は、お薬を飲んでいただいて、少し痛みを抑えてから行う場合もあります。
神経が生きていないC₃の場合は、根の中の消毒をします(根管治療といいます)。
この場合、根の中の菌が多いので、神経が生きている場合と違って、治療期間が長引くことがあります。
☆実は、この根管治療が最も術者の技量が反映されます。短期間の治療回数で、数年後まで症状が出ないようにするため、治療の完成度を上げる努力をおこなっています☆
根の治療が終わった段階で、かぶせや詰め物を作ります。
重度の虫歯 (C₄)
残すことの難しい虫歯は、抜歯になります。
抜歯は、外科的治療になりますので、体調や全身状態をお聞きしながら行います。
なお、抜歯をした後は、ブリッジを作ったり入れ歯を作ることが多いです。
抜歯に関しては、その状態により近隣の専門医のいる口腔外科にご紹介する場合があります。特に、全身疾患のある患者さんには、紹介状をお渡しして施術して頂きます。
麻酔について
麻酔を行う時には、上記の確認をした後、次のステップで行います。
- 表面麻酔をして針を刺す粘膜を麻痺させます。
- 電動注射器で、少量を時間をかけて注入していきます。
- 十分時間をおいて、麻酔が効いていることを確認して治療に入ります。